「文字入力しかできないの?」「携帯電話以下の機能じゃないか」「それで2万円以上の価格なんて売れるはずはない」。参加していた役員15人のうち14人が相次いで反対し、「待ちに待っていた商品だ」と絶賛したのは、ほかならぬ印南教授ただ1人だったという。
しかし、宮本社長はそんな光景を見たことで、逆に「思わぬヒット商品になるかもしれない」と手応えを感じ、開発にゴーサインを出した。多数の役員の反対を押し切って商品化を進めさせたのは、ポメラという商品が、宮本社長自ら考える「ヒット開発の方程式」に当てはまると確信したからだ。
その方程式とはずばり、「まあまあ欲しい人が10人<要らない人が9人+絶対欲しい人が1人」である。
・・・(中略)・・・
しかし事務用品は、あれば便利かもしれないが、ないからといって生活できなくなる商品ではない。「まあまあ欲しい」と思う程度では、購買行動を起こす者は少なく、場合によっては、商品Aは1つも売れない可能性もある。
それに対して、商品Bはすでに1人は「絶対に欲しい」と言っている以上、1個は必ず売れる。よって、事務用品メーカーとしては、商品Bの開発に乗り出すのが最も有利な選択となる—-。
なるほどぉ・・・と思いました。(^^;)
でもあれですよ、この商品てこの「絶対欲しい人」以外にも結構購買意欲をそそる要素があるように感じます。
何というか、ガジェットとして見てもクールに感じる人は確実に居ると。そういう人達もそれなりの数がいてヒットに貢献しているんじゃないかと想像します。
私自身もこれが発表された時に、特にスグ使い道が思い付く訳ではなくとも、何か「いいな、コレ」と思っちゃいました。(^^;)
ただ、やはりそれだけで実際に購入に踏み切るにはちょっと躊躇してしまう微妙な値段ではあります。
次の新機種発売の際に、もし2万を切るような価格設定がされたら、さらに販売数を大幅に増やすんじゃないでしょうか。
そうなったら実売価格もかなり安くなるだろうし、自分もうっかり買ってしまうかも(笑)